| ▼ kitatanukiさん
横レス、失礼いたします。
以前に、どう言うお話をしたかの記憶がはっきりしないのですが
真空管アンプと電源容量についての話題に反応いたしました。
まずは真空管・出力管には「最大定格」が規定されていて、これ
を超える電力の負荷は管球の寿命の短縮、破損事故を招来します
ので、最大電圧もバイアス設定もこれを超えないように設計され
ていると思われます。それ以上の電源の余裕は「過剰」ではあっ
ても、音質向上に寄与するのかどうか、大いに疑問であります。
出力トランスの性能(容量/周波数特性)とか出力管の回路形式、
あるいは、ダンピング・ファクター/NFBの設定の方が音質に効い
てくるのではと愚考します。
>しかし、真空管アンプといえども電源のゆとりは
>必ず効果があると信じて疑わず、理論を振り回されても、自
>分で挫折してみないと納得しないのが、私の頑固なところ。
経験とそれからフィードバックされた、それぞれの確信と言うの
は貴重ですけど、オーディオの音と言うの一瞬ですので客観評価
は難しく、聴感上の「錯覚」が混入する事が避けられません。
もとよりオーディオアンプと言うのは電子回路ですので、電子工
学上の増幅理論の産物だと思います。物理法則からは逃れられま
せんので、なんらかの理論的な裏づけなしで「強力電源→高音質
アンプ」と言うのは受け入れにくいと感じています。
私自身、少年の頃にアマチュア無線の電話級の国試受験準備に電子
工学の最初歩を独学しただけの素人で、電子回路、交流理論はチン
プンカンプンなのですが、オーディオで「経験が全て」と言うのは
疑問に思っています。音質には説明できる科学的根拠が存在してる
と信じています。
今は手許に資料がないのですが、話題の自作KT88アンプは設計の
狙いが低域の制動力を狙ったものではないようです。NFBは大きく
設定されていませんので、ストッピング・パワーについては期待
できないのではないかと危惧しています。小型低能率SP(確かBO
SE121)を駆動する事を念頭に置いた設計だったと記憶しています。
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