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2008/5/22 (木) 15:47:04 わんこ
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ドラムの音は アタック音の立ち上がりが素晴らしく
歪み感が無く がつん カツン かちん とあたった音が
本当にリアル。そうこの音はライブでドラムを聴かないと
分からない。それくらい再生オーディオと生の音の違いが
極端にありながら忘れてしまう成分なのです。

それが このレコードは今まで聴いたレコードやCDの中では
もっとも強烈に感じます。打楽器の音を。
マイクセッティングがとても上手いんでしょう。
でもそれだけでない、そうです 滲みが少ない。

テープという磁気録音が無く 私はマスターレコードと同じ溝の
複製版を自宅で聴いているのです。この痛快さ は見事としか
言いようがない。

演奏と録音に係わる人の緊張感が、一緒に録音されているのを
感じます。
みんなが真剣。カッティングも そして演奏家も。
全ての人の協力でこの1枚が出来上がるのが伝わってきます。
アナログ的財産だ。

素晴らしいシステムであれば有るほど本領を発揮する
レコードでしょう。


ライナーノーツの裏面一杯に 如何にダイレクトカッティングが
素晴らしいか?書いてあります。

どれどれ

******************************

マルチチャンネル・テープ録音の欠点
 そうよね 別々に録音してまとめて 絶妙なハーモニーなんてありえない

テープヒスの問題
 ドルビーやdbxを使うことにより音への悪影響
 3Mの#250やアンペックスの グランドマスターを76cmで
 使ってもまあまあ

テープの歪み
 0dB付近の歪みは3%に近い 磁気的非直線性により
 奇数字高調波歪が多い。

テープの位相問題
 左右のテープをモノラルにミックスするとハイ落ちする
 すなわちテープ本来の位相の問題

テープの回転むら

レコードのカッティングのダイナミックレンジ
 300Hz〜2KHz はレコードの方が歪みが少なく
 ドラムの立ち上がり ピークが余裕をもって録音できる
 (これが私が聴いたドラムの音の凄さなのかも)



プレーヤーは5時間のリハーサルに6時間の本番録音
技術者はリアルでナチュラルな録音の為に マイク選定設置
リミッター エコーの除去 入念なカッティングシステムの調整
を行った

ロスアンジェルスのスタジオで録音
スタンウエイのコンサートグラウンドは入念に調律
マイクポジションを何度も変更
マイクはテレフンケンから輝きを求めて ノイマンU87に変更
鍵盤中央部 弦から30cm離し低域と高域に向けてセット

ベースはレイブラウンのベースの駒を狙い シュアーSM56とソニー
38Aを。アタック音はシュアー 響きをソニーで受ける

ドラムは7本マイク
オーバーヘッドにノイマンU87シンバル上40cmに
キックドラムは外側下1/4にシュアーSM56タムタムにもSM56
スネアにソニー38A ハイハッとにセンハイザーシンクロン

・・・

音はリスナーの判断に任せますが
現在のディスクとしては最高水準を行くモノができたと
自負しています

TOM NISHIDA

****************************

こんな風に書いてありました。

画像はモニタースピーカーがウエストレイクで小さなSPだと
ブースとして欲しいと書いてあるのと レベルが低めに
なっているとのことです。どうりで ドラムを売ったときの
頭打ち感が少ないか分かります。

先の日本フォノグラムとモニタースピカーの違いは 音造りに
大きく関与していると思ってしまう音のバランスの良さです。

自然で音が良くて 気持ちいい。
1975年 上のレコードとほぼ同年代。
方向性の差というか 同じ高音質でもこうも違うのか?
と驚いてしまいます。


ウルトラワイドレンジダイナミックレンジの78cm/secマスター
テープの音 最高のお魚を盛り合わせた 豪華舟盛りの世界。
ダイレクトカッティングは 正に活き作り クルーザーの上で
釣れたばかりのお魚をその場でさばき 見事なバランスで食べ
させてくれるお料理とでも申しましょうか

鮮度だけでなく お魚の脂ののりも最高 味のバランスも最高で
驚いてしまった感じです。


こんなお宝が1000円で買えてしまうだなんて、ラッキーです。

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