| LUXMANのユニバーサルプレーヤー、UD−7のピック
アップを交換したついでに、ちょっとしたカイゼンにトライ
しました。
UDシリーズは、ソニー製のメカながら制震対策が弱いため、
おっとりしたクラシック向きという雑誌の評価です。そこで、
中古で入手して間もない時点で、メカに長岡鉄雄さんが使っ
ていたと同じ、5Kgの鉛のインゴットを乗せて制震対策を
行い、ジャズ系の音楽でも使えるようにしていました。
今回は、メカへの負担を減らすために5Kgの一本の鉛インゴ
ットを小さく切って一部分を乗せるましたが、制震効果は十
分に達成されたようです。ただし、それだけでは十分でない
ため、メカ上部の気流の乱れを防止するため、重い金属の上
蓋をはずして運転してみました。
すると、とんでもなく分解能が向上して耳を疑うほどです。
今まで、SACDもDVDも再生できる機械なのに、アキュフェーズ
のDC-91に繋がなければ十分な音楽的表現が得られないため、
CDの再生しかできないのでした。しかし、上蓋をはずした
だけで驚くほどのカイゼン効果が見られたため、DU−7本
体でCDもSACDも楽しむことが可能になったとは驚きです。
これは、青梅の超ド級システムの持ち主のワザをまねたもの
ですが、理論では解明できない部分でしょう。その後、音質
がもっとも安定するのは筐体の上に板を乗せた時であること
がわかったので、気流説では説明できず、静電気の乱れを疑
うべきかとも思われます。
長岡鉄雄さんの口癖だった「高音が超微粒子に散乱する」は、
アナログ時代の表現でしたが、彼が今も生きていれば「高音
が超微粒子に分解する」と表現したかもしれません。
この大きな変化は、このプレーヤーだけのことかもしれませ
んし、私のよりも完成度の高い円熟した音質のスピーカーだ
と、小さな変化としか聞き取れない可能性もあります。しか
し、青梅の先達がやったことが、再現実験された意味は大き
いと思います。お金がかかるわけでないですから、どなたか、
CDプレーヤーの蓋をはずして鳴らしてみませんか。
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