[スレッド全体]

[4165] 不要では?と思われる部品返信 削除
2006/12/26 (火) 23:00:48 えきさいと
__ / __

▼ わんこさん

今晩は。カップリングコンの件はひとまず置いておきまして、今日は
別件です。
回路を拝見しますに、やや納得のいかない箇所があります。
それは、300Bのカソードからグリッドリーク(200k+20k)
抵抗に1μFのコンデンサーでフィードバックされている部分です。
同カソードに270μFもの大容量コンデンサーを抱かせてあるのに、
何故1μFでグリッドに戻す必要があるのだろうか…。

この回路方式は昔々ウエスタンエレクトリック社が91型アンプ等で
採用した古典回路方式です。同アンプが開発された当時はまだ大容量
の優秀なコンデンサーが無く、精々20〜30μFであったために
これをカソードに抱かせると自己バイアスのカソード電位がフラつい
てしまい、プレートのスイングをロスさせてしまうという問題が起り
ます。そこで考え出されたのがカソード電位のフラつきをグリッドに
ポジティブフィードバックさせるこの回路です。…と、教えてもらい
ました。

回路動作の詳細は置いておきまして、わんこさんの300アンプに
このフィードバックが必要かと言えば、私は不要と考えます。
何故なら270μFのコンデンサーでしっかり安定化されているの
ですから、グリッドに戻される何ものも無い筈です。
では無害かと言えば、僅かに有害と考えられます。とは、カップリン
グコンによって伝えられる音楽信号の約10%がこの1μFを通して
カソードの270μFに吸い取られていると考えられるからです。

結論を申せば、1μFのコンデンサーは取り外しましょう。
アンプの動作そのものにはまったく影響しない筈ですし、ただ取り
外すだけで構いません。
私自身この回路方式を試した経験はありませんから音質面で変化が
あるかどうかは判りませんが、是非試してみて下さい。
もし音質改善になればラッキーという事で。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.491
[ut:0.000][st:0.000]