| QUAD ESL-63の世界 これはじっくりと時間をかけて
永年楽しむSPだと思います。私がこの様にインスタントに
セットして云々言える程浅くないと思われます。
何故か?
それは 音がとても普通でありながら 色々な音に変化する
可能性を持っているからです。
簡単にいえばアンプの音で相当違うみたいです。
D45は 素直で良いのですが なんだか 音が空々しい
素直なんだけど簡単に言えば 力が弱い。
1音1音 カチットしていない。音のコクが足りない。
それで KT-88を出してきました。
しばらく使っていないので30分は音がイマイチなのを体験して
います。
暖気後使ってみると 第一感 力強い 音が濃い
石アンプと球アンプの違いが明確に出ました。
パワフルです。
ただ聞くと 低域に若干クセがある。そしてこのKT-88独特の
弱点である中域の鮮明さが足りないこと これが当然ESLから
出てきます。カチットして力感があるけれど 中域がスッキリしない。
分かってもらえるでしょうか?
素子 としては 球アンプ OPTのパワー感がある
でも
アンプのネイロとして 中域が炸裂せず 低域の力感とクセが出てしまう
と言うところです。ですから 球アンプでしっかりと合わされたので
使えば ESL−63は 他のSPみたいにカチッとゴリゴリ
そして 濃密な音が出ると思われます。
でも ・・
それならD45をもう少しパワーアップした音で 弱く薄く
空々しくても鳴らすのが 個性に似合っているのではないだろうか?
と思います。
私の勝手な想いでは ESL−63は アルプスの少女に出てくる
ハイジ なんです。スラッとしていてか弱く白く 美しい。
透明感があって汚れていない。
KT−88で無理矢理ブリブリ鳴らすと
クララが無理して関西なまりで綾渡智恵を熱唱している感じ
とでも申しましょうか 簡単にいえば 似合わないのです。
私はいくら歌が上手くても綾戸智絵みたいなのがキライ
いや それは置いておいて クララにはクララらしい 音色が
存在が 環境がいいのでは?と思いました。
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