300B シングルアンプへの変更  各種ホーンを使ってみる

まともな音は・・遠い・・機材は良いんだけど・・
2A3のアンプをけんけんさんに造ってもらった時、最初から 300Bへの変更はメニューに入っていました。
極めて美しい 2A3のシングルアンプ ホーンには美点が多いものの 独特の響きがのる感じ。
フルレンジで使うなら 300Bがいいだろうと言うことで 変更をお願いしました。ウエスタンの91回路で418と言う球を
前段につかいながら現代的にまとめたとのことです。パーツ類は厳選し 最初は出力管だけでなく、回路、前段の変化を
知るため、そして何よりも廉価に行うため エレクトロハーモニックスの300Bを使ってもらいました。至れりつくせりの
大名 球アンプ 。

ホーンの音の差は体験してみないとわかりません。色々と使ってみました。同じ大きさでの重さ ダンプの違いも実験。

ドライバーはアルテックと異なる成り立ち 特性のドライバーとして エクスクルーシブのED915をヤフーでゲット。
4khz以上がフラットなドライバーの音は? イギリス系の弦がきらびやかな音に近いか?? 
ネットワークを使いこなせないので マルチで聴いています。

ウエスタンの300Bを譲ってもらい 球の音の違いも体験しています。 


当初から私が2A3から変更
したくなるのを予想して出力トランス、
シャーシーと300Bにも使える仕様
でした。アンプはホーン用とかより
フルレンジで音も楽しみたいので
100dbある能率でも2A3だと低域
が弱いです。ピークパワーで3wくらい
入りますので20wのアンプとの差は
歴然でした。

わずか4万円強で2A3からモデファイで
このアンプを造ってもらい 運んで 
セッティングまで面倒見てくれました。
ありがたい〜。

当初は凄く硬い 強い音です。
418と言う前段のWEの球の個性も
あるそうで 中域が強いです。低域は
とてもしまっていてローエンドはそれほど
強いとは言えません。

エージングでの音の変化があまりにも
大きく 当初けんけんさんのWE 300Bを
刺すとものすごく滑らかに感じましたが
その後イメージは逆転します。

私は球の音の違いかと思いましたが
他にも影響する部分が多く 簡単にこの
球の音は・・なんて言えないみたいです
これがWE91型と言う有名な
回路を元にしたそうです。
NFBは3.3dbほどかけてあり
前段の球を418にして 現代的
にしようとのことです。

WEの球の音の個性があるそう
ですが、何となく分かります。418と
同等のNECの球を刺しましたが
これまた強烈。ツバキが飛んでくる
様でした。

NFBのある 無しは少しわかります。
後でマルチのウーファー用に使う
ラックスのA3500とは全然違う音です。

当初は416+802+811+801Aの
純正ネットワークで聴いていました。
2A3と違い 響きよりしっかりとした音
です。

素人なりに感じたのは、私のアンプの
出力トランスは高音の伸びが良く繊細な
タイプで最低域はちょっと弱い感じがしま
す。これは2A3と300Bと
聴いて似たような
傾向を感じたからです。
恥ずかしながら 特性の
見方も分かりません。
残留ノイズは充分低いそうで
ホーンに耳をあててやっと
聞こえる程度です。これは
前のより静かです。RCAの
2A3はノイズが出るのが多く
困りました。

エレクトロハーモニクスの300Bは
エージングが進むとどんどん滑らか
繊細になってゆきました。

RCAの2A3の柔らかく 極めて繊細
な伸びきる高音とは違い 芯が強い
感じがします。ふんわりとした雰囲気
が出る感じがします。

けんけんさんが造られた他の方の
6CA7のPPアンプとくらべると
音の素朴さ 素直さでシングルアンプ
がいい感じで、ワイドなレンジ感、
オーケストラの底力から ソースへの
対応力の広さで20w以上のPPアンプ
がいいと思いました。

夜中にしっとりと聴くボーカルは
このアンプが体を浄化してくれる様な
気持ちよさがあります。

テクニクスのアンプはずっとワイドレンジ
で50hz以下などはもの凄くしっかり
再生されます。細かい音も出るし、
音のエッジも立ちます。ただ音の素の
美しさがどうも球アンプと違う様です。
はまってしまったのか・・・
アルテックの416Aを小さい
箱で使っています。癖も出るし
ローエンドもそれほど出ていまません。

ただそれでもパイプオルガンの響き
とかは30cmウーファーと違います。
2台のPPアンプ、2台の300Bシングル
アンプを一気に試聴させてもらいました。

私はソファーに座ったまま 小作人の
人たちが アンプを接続し聴かせて
くれました。耳を全く動かさないのです
から流石のモン耳の私でも分かりまし
た。

 「アンプでこんなに音が違うのか!」

けんけんさんの造るアンプは素晴らしく
ラックスのA3500を改造したのが
大好評です。ノーマルのままとは
音場の広がり方 音の伸びやかさが
全く違いました。

アンプの音の違いって本質的違いに
感じます。聴いてしまうといけません。

周波数特性418A-300B-NF.xls
周波数特性418A-300B.xls
入出力特性418A-300B-NF.xls

入出力特性418A-300B.xls

周波数特性(PT-15).xls
入出力特性PT15.xls




今回のアンプの特性をエクセル
ファイルで造ってもらいましたので
張り付けてみます。

特性と音は違うものですね。
ちなみに最後の方は
けんけんさんの300Bから
PT15と言う球に交換した
特性だそうです。

コイルで低域を多少増強させて
いるようで 低域が力強くて
フルレンジで聴くには けんけんさん
の300Bの方が安定している感じ
がしました。
PT15に交換してより癖が少なく
なったとのことです。


 


ドライバー ホーン あれこれ
初心者の個人的
インプレッションです。

明らかな間違い ご意見等が
ありましたらお教えください。

ホーンを鳴らされていらっしゃる
方 セッティングに苦労しています
のでもしよろしければ 聞かせて
ください。
 802D 軸上1m

アルテックのドライバーを801A
と言う純正のネットワークでローカット
した特性です。

ヤマハの0506と言うツイーターで
5khz以上を補っています。

中音の音の通りの良さ、ボーカルの
顔が 暗い闇の中でライティングされて
浮かび上がる様なくっきり感がアルテック
の音の魅力の一つだと思っています。。

アルテックのドライバーがどうして気に入る
か?を特性的に考えてみました。
通常 声が聞き取り難いときに 耳の後ろに
手をかざすと中音が聞き取りやすくなります。
その時の特性が アルテックの特性
なのではないでしょうか?

ラジアルホーンで中音が強くなる傾向と
あいまって 特性の面だけで言えば 
上の写真の特性になっていると思います。 

高能率 超軽量ダイアフラム+ホーン
の音の良さは 素晴らしい個性だと
思っています。

416ー8A+802+811B+0506

アルテック純正ネットワーク
つながり最高

何度と無く マルチでやって 他の方
が来られて 違和感から このネットワーク
に戻ってしまいます。

802Dと811Bでは 低域が早めに
落ちています。磁石が弱くなって800hz
以下が弱くなっているのかもしれませんが
我が家では他のドライバーにくらべ
811Bとでも800hz以下が弱いです。

これがマルチだと 650hzのボードで
ウーファーの中域が強いのと上手くつながる
感じです。

ネットワークでは これぞアルテックの音!
ってかんじで 中音の強い ピアノの音が
ソリッドで響きが濁らない 音楽に浸れる
音になります。

マルチで上手くいかないと どうもピアノの
響きが変になったり 高音はいいけど中音
がモコモコとなったりします。

マルチでウーファーの癖が出て つながりが
悪かったのは、RCAの2A3の我が家の
アンプとテクニクスのα2000とでは
全く違う音の傾向で アンプの音の違いが
マルチで上手くならなかったのだと 痛感
しています。アンプはやはり同じ傾向の音
でないといけないのでしょうけど 今更ながら
に感じた次第です。

ネットワークはアンプを聴き比べられるし
とてもいいです。ただマルチの透明感
広々感 高域の抜けるような爽やかさも
いいです。
 EXCLUSIVE ED−915 

811Bで軸上1mの特性です。

特性上は極めてフラット。811Bの
せいでか 1〜3khzくらいが2db
くらい盛り上がっています。これが
ホーンの特性なんでしょう。

当初はアルテックの801Aで
つないで ×
ラックスの汎用ネットワークで
500hz 800hz 6db 12dbと
色々とやってみましたが 古いせい
かもわ〜っとします。800hz以下も
802Dとくらべると凄くしっかり再生
され これが416とのつながりに影響
しているかもしれません。

特性はフラットですが 高域の強烈な
立ち上がりは802Dの方が速い感じが
します。ソースによっては802Dの方が
高域が伸びている感じがします。
これは立ち上がりの良さと802Dの
磁石とかダイアフラムと関係しているか
もしれません。

現代風な中高域の音の数の多さ
を期待しましたが 細かさがそれほど
ありません。しばらく鳴らしている間に
変わってきました。

中高音が反射が無く減衰気味の我が家
では 爽やかな感じてかなりいいです。
ポピュラー系のエコー感とか細やかさが
出ますし、弦の繊細な感じもなかなかで
です。

ED−915
周波数帯域 600hz〜22000hz
磁束密度  18000G
純ベリリウムダイアフラム 0.13g
マイラーエッジ 
能率 107db/w
141mm×107(奥行き)
重量6.5kg

ヤフーで安くゲットできました。

大変素晴らしいドライバーじゃないか!と
お宝に思っています。
 416+ED915 

ラックスの汎用ネットワークで
12db 800hzでつないだ特性。
250hzくらいの谷は部屋の影響
だけではないみたいです。

ハッキリ言って ちっとも面白くない
全然いい音だと感じない音です。

それではなまるさんにお借りして
いる A3500ノーマルをウーファー
用にしてマルチで使い始めました。

ネットワークでいい感じで鳴らす
こと
ができればいいのですが・
 
 エール音響 バイラジアルホーン

ホーンによる音の差の実験をしました。
バイラジアルホーンで ダンプしてあり
ます。

これは音が全然違います。
ホーンっぽい音がへり 中音の出っ張り
が減少し 良くて素直 悪く言えば弱い。

指向性が良いのか音の広がり感は抜群
特に上方向に広がるので ラジアルホーン
が頭を押さえられて音を聴くような感じが
するのに対して 開放的 これぞ欲しかった
音 って一瞬思います。でも・・

我が家は重大な問題として 左右のSPの
間隔が広すぎて低位が甘くなりがちです。
センターのピンポイントはど真ん中なら出ます
がホーンの特性からか 1/3 3/4と
音場内での密度が不均一になります。

バイラジアルホーンだと先のSPの間隔の
せいか 低位が甘くなりがちでした。

オーケストラの広々感は 良かった。
ドラパパ 自作ホーン

ドラマーさんのお父様が自作された
ホーン。JBLのに似せたそうです。

ウッドホーンと見た目が全然違うので
音の変化も期待しました。

まず柔らかく暖かい音です。充実して
いて木の質感なのか カンカンしません。
ホーンの上下に動くと特性でも変化が
出るとおり 高音が減衰するのが分かり
ます。左右にはしきりが無いせいか
811Bみたいに頭を動かすと音の粗密
が変わるような違いは感じられません
でした。

声の充実度も快感
煌びやかさが多少少ない感じです。
ホーンロードがしっかりかかっているけど
コーコー言わない感じでした。

逆に硬さ 切れ味 軽さ となると
811Bの方がいいかもしれません。
 ドラパパ自作ホーン 1m

ドライバーはED915です。
思ったより低域が出ていません。
測定の誤差かもしれません。
高域は915によるものか 聴感上
より減衰していない。軸上だからか。


 コーラル ラジアルホーン

416の箱に付属していた 811Bと
瓜二つのホーンです。

開口部はちょっと小さいですが、
鉄の肉厚がずっとある。
ダンプもしっかりされている。
表面は811Bより粗造で、
砂型による鋳造だそうです。

この表面のざらつき感が音にも
多少関係しているようです。
音は硬く 緻密。ダンプされている
からか 響きがまとわりつきません。

ちょっと冷たく 冷静な感じ。
811Bみたいに響いて音をつくら
ない分 面白みと言うか 癖は
少ないです。
弦の美しさ と言うか 細かさは
こっちがいい。でも何か 違う
音が乗っている感じがします。

わずかな開口部の大きさの違いな
んですが 低域のロードのかかりが
コーラルのは多少少ない気がする。

811Bをダンプして使うように予備
を買いましたが ダンプをするなら
コーラルでいいし、811Bなら
ダンプをしない方が持ち味が出る
と感じられました。

 ホーンは上に乗せるに限る?

SPシステムではホーンがBOXの中に
あるのもありますが、自作で セッティング
するには エンクロージャーの上に置くの
が便利です。

ホーンの聴き比べは数分で出来るし、
前後に動かしてつながりを検討することも
簡単。問題は見た目と ぶつかって壊す
危険があることでしょうか。

エンクロージャーをたたくとホーンも響き
ますので 飲酒レーターから色々と
遊べます。

811Bの下に5円玉で カンカン響く音で
聴いていることが多いです。ゴム、スポンジ
は良くないみたい。

 現状

ツイーターのつながりもまだまだです。

位相、タイムアライメント、その他
測定器があれば耳だけでなく
測定してセッティングしたいと思って
います。



 現状 アンプ

ウーファー用にはA3500ですが
これがNFBが20dbもかかっている
そうです。

低音はしまって居るんですが
多少もっこり ブーミングに伸びやかさ
が足りない感じがします。

ピアノの大部分を再生するウーファー
のアンプとしては 300Bとは相当音が
ちがいますので、つながり難い状態で
す。

いずれアンプを上と同じ傾向の音に
して マルチの良さを引き出したいと
思っています。

クロスは650でホーンの音が主体
800hzで自然なつながりと優しさ
を感じる音になります。
500だとどうもホーンの音が荒れる
感じ。

ウーファー用のアンプを良くしたい!
いや してもらいたい!(笑)

 WE300B と EH300B

650hz以上のホーンを鳴らすアンプ
ですから フルレンジの音の評価では
ありません。

それでも 猛烈に違います。

WEは 明瞭 しっかり まじめ 中音強い
高音きめ細やかさ少ない レンジ感少ない

EHは 優しい ソフト 細かい 高音伸び
良い弱い 明瞭度低め 美しさふんわり得意

こんな感じです。
EHはお安いですが とてもコストパフォー
マンスが良いそうで 私が聴いてもうなず
けます。

音の違いが大きいのですが 使いこなした
後フルレンジで聴き比べてみたいと思って
います。

球の音の差より アンプの回路 パーツ
セッティング そしてエージングの影響が
負けずに大きいことを知りました。




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